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ケンコー・トキナーのアオスタ新バッグは足利尊氏のような根強い支持を集めそうだ

物事は、イチから作り上げていくというのは非常に難しいものだ。だが、場合によってはそれ以上に、現在ある形態を変化させて状況に適合させていくほうが大変なこともある。

 その例のひとつが、我が国の中世のバタバタである。

 鎌倉幕府が崩壊後に、理想に燃えて国を建て直そうとしたのが後醍醐帝である。その発足に至るまでは、実に素晴らしかった。これまでの鎌倉幕府というか、北条家の独裁的なやり方に反発する様々な豪族や貴族を巻き込んで新たな国造りをしようとした。建武の親政というやつである。だが、やはり帝であった。どうしても、貴族中心の政治ということでいくことになった。これは、ある意味斬新ではあった。源頼朝および支援する関東の地方武士らが、貴族化した平家武士に対して反旗を翻して作った武家社会を、さらにひっくり返し、しかも長らく行われていなかったご親政を行ったのである。

 だが、そううまくはいかなかった。もともと、実際に覇権を勝ち取るための実働部隊となったのは、北畠や千種を除けば、全て武家集団だったのだ。当然ながら、貴族偏重の見返りでは不満がたまる。ある意味、全く新しいことを始めようとしたのに、根回しなどの準備不足の状態であった。というか、国の機関設計に無理があったようだ。参謀の北畠親房の手抜かりだろう。

 その不満を背景に登場したのが、後醍醐天皇の親政成立に多大な貢献をした足利尊氏だ。彼は苦労しながらも、再び武家たちを糾合して幕府を打ち立てた。以前の鎌倉幕府のような体制に戻したのである。その後も反対勢力となった帝との駆け引きもしながら、なんとか足利幕府作ったのだ。だが、もちろん鎌倉幕府のような実質的な北条独裁体制では立ち行かない。彼は、紆余曲折を経ながら独自の改良バージョンとして、将軍などはあくまで調整役的な色彩の濃いユニークな体制を作り上げたのである。

 結果、どうだったか。いろいろと後半はゴタゴタしたものの、曲がりなりにも継続された。その後に体制そのものをぶち壊す織田信長が登場するまでは、だ。いずれにしても、物事はイチから作るのはエネルギーはいるが、実は勢いで成り立つこともある。短距離の強さか。だが、あるものに改良を加えて持続させるのは結構負荷がかかる。長距離走のようなものだということだ。

 kenko.JPGところで写真用品である。本欄でも書いたが、ケンコー・トキナーのアオスタバッグがデザインを変えて、一気に新発売する。もともとアオスタといえば、アウトドア系よりの流れに乗ったバッグを作り好評ではあった。が、さらに伸ばそうと、今回はイタリア人的気質の強い担当者が着任。自身も撮影者としての実体験と、前任であった市場を見られる営業職の時に得たデータを活かした。ちなみに、同担当者は、壊れて返品された商材のストックもつぶさに点検。どこの部分がどういう原因で破損したのかを徹底的に分析したのである。

 その結果発売されたのが、新アオスタバッグ群だ。もちろん、良いデザインの部分は残し、そのうえで時代を読んで、アウトドアではなくタウンユースよりに舵を切った。さらに、ユーザーの立場に立って、例えば開き口をあえて斜めにあくように設計し、撮影現場での利便性を考えたりした。また、別の商品では椅子にもなるとともに、バッグとしての機能を果たす商材も揃えた。これを極めて短期間で行ったから恐れ入る。まさに、超日本人の感覚だ。

 まさに、アオスタの新バッグ群は足利尊氏のように支持者を集めそうなバッグ、なのだ。

 しかし・・本当にそういう感じだよなぁ。まずイチから作る人物なりが現れる。これは目立つ。だが、長く根強く続くのは前々からある体制を大枠を変えずに工夫を凝らしたものを作る人物の勢力なんだよなぁ。ちなみに、この足利尊氏というのは、非常に興味深い。というか、一言で表せない人物だと思う。大河ドラマでも一度しか取り上げられてないし、演じていた肉体派の真田広之氏はどうにも演じづらそうであった。。なお、同じ番組内で武田鉄矢氏が楠木正成公を演じていたのだが、どうも戦の前にいちいち説教をしそうであった。
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