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プロフォトのライティング機材はあらゆる客層まで照らすのだ

 表面ではわからないが、ひとつの出来事が思いがけない効果をおよぼすことがある。

 例えば、フランス革命時のマリーアントワネットの役割である。彼女こそ、財政破綻で行き詰まったフランス王室を歴史的に終焉させるための象徴的な存在として利用されたと思う。

 プロフォト画像.JPG巷間伝えられるところによると、彼女は非常に贅沢であり、その浪費がフランス王室の財政破綻を呼んだと言われている。だが、実際はそんなことなどあるものか。ひとりの人物の贅沢などたかが知れている。いくら浪費しても使いきれるものではないだろう。だいたい、マリーアントワネットは人が見ていないところでは、意外に質素な生活態度を貫いていたという話もある。

要は、フランスはマリーアントワネットの夫の16世を遡り14世のときに行った海外戦争の戦費調達の度が過ぎて破綻に向かって突き進んだのだ。その後に何ら財政改革をしないのだから、それは破綻するはずである。
 
 だが、民衆というのは、わかりやすいものが好きである。そこで、目立つシンボルが欲しかった。それが、マリーアントワネットである。全ては、この女の浪費のせい、などと事を単純化して理解することで、民衆にとっては闘争心をかきたてられたのだ。もっとも今みたいに、情報公開の制度があったら、すぐに理解できただろうなぁ。そもそも、フランス革命前の王室の収入は年間5億リーブル、累積赤字が45億リーブルである。負債の利子だけで年間3億リーブル、この他、年金などもろもろの支払いが2.5億リーブルと伝えられる。マリーアントワネットがどう質素にしたとしても、支払いのほうが、収入より多いのだから、既に破綻していたのだ。なのでフランス王室はもはや倒れる運命にあった。その名目としてマリーアントワネットの悪女としての役割が必要だったのである。つまり、フランスをバランスのとれた近代的な市民社会に導く役割を担ったのが彼女であったとも言えよう。

 同じような役割を担った存在は日本史にもいる。今川義元である。彼は、実はかなり豪腕の戦国大名であり、しかも血筋もいいという稀有な存在であった。だが、関わった人物が悪かった。もはや人間のレベルを超えた発想をする織田信長である。不世出の英雄というやつだ。史上において、今川義元の存在はこの英雄に最後に一度だけ敗北したことにより、それまでの辣腕ぶりがかき消され、都かぶれの変なオヤジということになってしまったのだ。要は、織田信長の存在をクローズアップするという自分でも思いもよらない役割を担ってしまったのだ。

 ところで、写真用品である。プロフォトという周知のようにモノブロックストロボを発売する有名企業がある。このプロフォトの最大の特徴は、ライティングの際の操作が非常に簡単だということだ。しかも品質レベルは周知のごとくプロレベルである。結果、ここの商材が広まるに連れて、簡単操作ということで、画作りを楽しむアマチュア層や、週末だけ副業でカメラマンをする『週末カメラマン』が多く購入。こういった層をクローズアップするという役割を担ったのである。ライティング機材所有者の幅を広げたのである。もちろん、こんな役割を担うとは、プロフォト自身も思ってもいなかっただろうが。

 まさに、プロフォトのライティング機材はあらゆる客層まで照らし出した、のだ。

しかし・・本当に予想外の役割を担うことがあるよなぁ。先日、行きつけの安酒場にいったところ、常連の一人から隣町の某店の悪い評判を聞いた。その結果、隣町にある、この行きつけの安酒場が安いこともあって、客足が増えたという。隣町の店もとんだ役割を担ったものだ・・。

KANIは研ぎ澄まされた透明感を持つフィルターだ

 
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 右から獣が来た。つまらない通勤電車での風景である。つり革につかまり立っていた。左には大人しそうな若いOLである。そのOLの前の席が空いた。彼女がモジモジと座ろうとした、その刹那。右から文字通り獣のような俊敏さでシニア男性が席に食らいついてきた。
 あまりの呆気なさに驚くとともに、何か猛烈に腹が立ち、そのシニア野郎を睨み付けた。OLはバツが悪そうに俯いている。だが、当のシニアは、全く関係なく新聞を読み始めている。無意識の反射的行動のようだ。
 こういうのを、鈍感というのだろう。無意識なので悪い鈍感だ。
 これに対して、五木寛之先生なんかが提唱している鈍感力というのは、良い鈍感だ。では、悪いのと良いの差はどこにあるのかというと、意識してるかいないかだ。羞恥心や怖れ、不安、これらを知り尽くした上で、敢えて堂々と踏み込む。これが良い鈍感だ。いや、この場合は鈍感というか、逆に研ぎ澄まされた高揚感を持っているということではないか。
 ところで、フィルターの国内新規参入メーカーにKANIというブランドがある。中国製だが、従来の同国製品のイメージである安かろう悪かろうとは真逆のものだ。光学ガラスはドイツ製。高い研磨技術により平坦精度が保たれている。使ってみるとすぐにわかるが、色かぶりが少ない。グラデーション効果も精度が高い。もっとも、値段も高い。100mmが15,800円、150mmが24,800円である。日本で同製品を取り扱う社の社長自体が、決して安価なものではなく。心からカメラを愛する人にのみ買って欲しいと言っている。
 日本市場では、マルミやケンコートキナ-、といった有名どころが競合として居る。その中で、敢えて同じ本格派の高価格帯路線で乗り込んできた。良い意味での鈍感力いや研ぎ澄まされたパワーのある高揚感を持っている。
 まさに、KANIは研ぎ澄まされたパワーのあるフィルター、なのだ。
 しかし、新しくて真実を写すものが次々と出てくる昨今の用品だ。こちらも自分の真実を見極めるために、アルコールを入れるようにしよう。

写真用品のなかでライティング部門は今輝いているのだ

 人にはモテ期がある、とは良く言われる。というか、三流男性誌で良く書かれている。あいにく、これまでモテという言葉は辞書にはなかった人間からすると、理解できない。しかし、漫画やそれを原作とする映画もできたくらいだから、それはあるのだろう。

 180x_mf18.jpgだとしたら、運良くそういう時期に差し掛かった男女は、その機会を利用しない手はないということになるだろう。よく言われる。幸運の女神には後ろ髪がない、と。これは、ローマ神話に出てくるフォルトゥーナ(英語読みだとフォーチューナ)のことらしい。客観的に見て後ろ髪がないのは、単に刈り上げの体育会系オヤジのような気がしないでもないが、もちろん、そういうオヤジを讃える話ではない。チャンスは、きたと同時に直ぐに掴まないとダメだ、ということだろう。

 これは何となく理解できる。よく、チャンスだと思っても動かない人間が居て、だいたい冴えない状況に陥る。昔、加藤の乱、というのが政界であったが、それなどその通りだろう。あのとき、故加藤紘一先生は、総理の座を狙うべきであった。結果としてダメでも、そのパワーから影響力を残し、次回は成功したかもしれないのだ。甚だ、残念に思った記憶がある。ちなみに、加藤先生の娘の現職国会議員は美人である。。まぁ、それはともかくとして。

さらに、卑近な例で言えば。こちらの九州の親戚の例もある。彼は、地元のボスとの一騎打ちで県議会だかなんかに出ようとしていた。かなり不利な状況だったが、応援してくれる若年層もいた。だが・・結局、弱気になり、また対抗馬の地元ボスの陣営から何らかの条件をちらつかされたようで、結局出馬を断念。その後、二度と世間的に立てなかった。彼は、負けてもよかったから出てみるべきだったのだ。そうすれば、少なくても知名度があがった。そうすれば、次回という芽はあったのだ。

 この例を歴史上の出来事で考えると、良く言われるのが豊臣秀頼の煮え切らない態度である。彼は、負けてもいいから老獪な徳川家康の堀の埋め立てなどの条件を突っぱねて、自らも打って出るべきだった。戦は勢いの部分が大きい。総大将の勇姿を見たら、形成は変わっていた可能性はあったのだ。チャンスを逃したのだ。もっとも、実は豊臣秀頼というのは、今の身長でいうと190cmくらいあったらしい。しかも、肥っていた。そもそも、男は女親に似るというが、母の淀君は168cmくらいあった。こんなでかい親子がウジウジとしている姿もどうかと思うが。まぁ、仕方ない。もしかしたら秀頼は慢性の運動不足からくる体力の無さもあったかもしれない。

 もっとも、チャンスを無理やり捕まえよう。いや、無いところで無理やり作ろうというのも難しい。以前に、元宮崎県知事が、どう勘違いしたのか、総理になれるチャンスとばかりに打って出ようとしたが、ものの見事に崩れた。きっと前髪もなかったのに勘違いしたのかもしれない。。まぁ、こちらも人のことは言えないが。。あと、堀江先生のように、収監されてもたまらないが。

 ところで、写真用品に関してである。現在、カメラの停滞とともに冴えない状況ではあるが、唯一実は伸びているジャンルがある。ライティング部門である。もちろん、地味だ。だが、アマチュアは安いストロボから入り、専門メーカーの品々を買っているし、そこからステップアップしてプロフォトやKPIの商品を買うひともいる。さらに、内製化で商品撮影をし始めた法人関係の需要や、アマチュアと差別化をしたいプロ関係者の需要も出ている。まさに、運命の女神の前髪が輝いて見える時期なのだ。これを活かす手はないと思うが、どうだろうか。

 まさに、写真用品のライティング部門はここのみにて光り輝いている、のだ。

 しかし・・本当にそうだよなぁ。ライティングは今、妙に伸びているのだ。まぶしく光輝いている。この光を逃さずに、突っ走って欲しい。こちらも、ハイボール1杯180円の時間帯を逃さずに突進するつもりだ。。

 今回は、地道なストロボの啓蒙活動をしているニッシンジャパンさんに敬意を表してイメージ画像を使わせていただきました。。

ケンコー・トキナーのゼクロスNDはスローなブギを奏でるフィルターだ

 これでも結構、ウツの気がある。と、本欄でも何度書いたことか。まぁ、これもその度に書くのだが、本当にウツのやつはウツとは言わない。単に落ち込む癖があるというところか。

 ZX_nd16.JPGでは、何故落ち込むのだろうか。それは・・なかなか、金持ちになれないとか。ボールペンを落としてしまったから、とかいろいろな要因もある。だが、時として響くのは、言葉を大切にしない人間に接した時だ。これは、これで我ながら偉そうな書き方だと思うが。本当に、言葉を軽くとらえて使っているケースが多い。というか、言葉の影響力を考えていないのだ。字は消去してしまえばいい。ブログなどもしつこく手段を追求すれば、完全に消すことはできる。だが、言葉は一度空気中に発したら消せないのである。いや、仮に消したとしても、言われた方は結構覚えているどころか、増幅させたり拡張させたりする。こいつは厄介だ。

 なので、言葉がきっかけで暴力的犯罪が起こったりするし、人によっては発狂したりもする。それなのに、なんだろうか。たまに滅茶苦茶な言葉遣いをする人も多い。いきなり怒鳴り出す奴もいる。まぁ、いきなり怒鳴り出すのは脳に何らかの故障があるという話もあるが。滅茶苦茶な言葉遣いの人もいる。それも、良い年して対人が重要な職業の人だったりする。何故、これほど無用心なのだろうか。

 よく気さくさと礼儀知らずを混同している人がいるが、それらは全く違う。気さくがウリだったと言われる坂本龍馬だって、普段は着物の胸をはだけて話していたが、大名の松平春嶽と会うときは、きっちりとした折り目正しい態度を取っていた。いや、彼とはもう友達だからだ、という人もいる。だが、相手が本当にそう思っているかどうか疑問だろう。それは、親しげな態度で話しかけられたら、取り敢えず合わせるのが大人だろうが、内心では、誰だっけ、と思っている場合もあるかもしれない。仮に、友達だとしても、馴れ合いになってズカズカ踏み込んでいくと、とんでもないことになることもあるだろう。なかなか、難しいのだ。

 では、どうしたらいいのか。思うに、そういう無礼な態度をとってしまう人、すぐに図に乗ってしまう人の共通点として早合点しすぎというのがある。なんでも、早く早く、突き進もうとするのだ。ちょっと、立ち止まってみればいいのにと思うのだが、すぐに自分の概念に全てを取り込もうとする。それは避けて、一度立ち止まってスローペースにして考えてみればいいのではないか。そう。スローにスローに、とどこかで思っておけば、人とだって程よい付き合いから徐々に友情とか愛情が深まったりすると思う。スローなブキにしてくれだ。

 ところで、写真用品である。ケンコー・トキナーから今後、ゼクロスのNDフィルターが発売される。これは、既定のラインであるのだが、このNDの場合は敢えて4からではなく、8と16という品揃えからスタートさせている。スローシャッターという需要に応えるためだろう。この敢えてスローを深くというところから、ゼクロスフィルター全体を通して見える奥の深さが感じられると思う。

まさに、ケンコー・トキナーのゼクロスNDフィルターはスローなブキを奏でてくれるのにうってつけな存在、なのだ。

 しかし・・本当にそうだよなぁ。何事も急ぎすぎ、焦り過ぎはろくな結果を産まないのだ。先日、酒が早く飲みたいがために、駅前の酒場に行ったのだが、帰宅途中に見たらいつもの大衆酒場が開店割引営業をしているのを思い出した。しまった、もっとスローなブギにしとけば良かった!

 片岡義男先生、いくら個人ブログとはいえ多用して大変失礼しました。。

写真用品メーカーたちのパワーと意欲を感じたCP+2017

 CP+が終わった。。流石に、凄い人出であった。もっとも、入場者数は昨年よりダウンしているようだ。ただ、会場にいた感じでは増えているように思えたので、人の感覚などあてにならないとつくづくわかった。まぁ、会場での滞留時間が長い人やリピーターが多かったというところなのかもしれない。

 packs_exus_lp.JPGただ、今回のCP+は、カメラのほうの新製品が弾不足と開催前から言われていた。なので、不作の年になるのではないかと。だが、そんな下馬評が蔓延するなかでも、写真用品メーカーに関しては、新製品や破天荒な製品が目白押しであった。

 まず、定番のケンコー・トキナーでは、料理の鉄人ならぬフィルターの鉄人たちが細かい担当分けの中で、奮闘していた。NDフィルターやソフトフィルターなど様々だ。そんな中で、PLでもジェラルミン枠の新製品が出ていた。つまり、派手で目を惹きつける感じだったのだ。もっとも、用品の鉄人というのも同社の社内に居るのだが、この人は総合司会で忙しかったようで、このコーナーにはそれほど居なかった。期待してきた人は寂しかったかもしれない。だが、その分、バッグのほうに新キャラがいた。口八丁手八丁のイタリアン人のような担当者だ。いや、イタリア人そのものだ。ネックレスも渋い。この人が手がけたバッグは、いかにもお洒落なデザインであった。特にユニークなのは袋の入口のあたりで、ジッパーを全開にするのではなく、うまく折れるように作っていたやつだ。つまり、よくありがちな中身が飛び出ないようになっているのだ。インターセプターも生地が変わっていたし、伝統の職人と結びついたバッグも参考出品していた。説明してくれたイタリア人同様に、バッグを使ったらモテそうな気がしてきた。

 そんなケンコー・トキナーを過ぎると、マルミ光機のブースがあった。ここでは、ついに・・超硬質のフィルターが発表されていた。エグザスシリーズのSOLIDだ。これは、かなり硬そうだ。胸ポケットに忍ばせておけば、狙撃されても大丈夫な気がする。この強さを表現した動画も放映していたのだが、これも良かった。が、担当であったマルミの広報のマッサンによると、個人的にはもっとシュールなオチをついたものを制作したかったそうだ。そのオチの内容をきかせてもらったのだが、放送禁止的な内容であった。。さすが、芸大出は違う! そうそう。担当者で言えば、お馴染みのベルボンのマタさんだが、予告通りに三脚の機能美とボディビルダーの筋肉美をブースで解説していた。ちなみに、ブースでは天候によってアイテムのある雲台やカーボンのUTなどベルボンらしい作りこんだ商材が多い中で、スマホやタブレット用などの海外製の取扱商品も提案していた。打ってでてやろうという気構えがある良い雰囲気だった。ただし、マタさんに関しては、打って出るのではなく、ひたすらボディビルダーを褒めまくっていた。実は、自分のほうが筋肉があるということをひた隠しにかくしていた。まるで、古武士のような彼の態度に敬服した。それと、銀一のブースでは、新ブランドのかなり筋肉質な三脚、RRSを展示。このミニサイズでも一眼が載せられる堅牢性に驚いた。まさに、筋肉の塊のような製品であった。説明してくれた銀一の社長もしばらく見ないうちに筋肉質度合いが増していた気がした。どこもかしこもボディビルなのか。ほかに、エツミのフォトフレームと甲冑武者やら、シルイの防湿庫と人魚姫やら、見るべきところは非常に多かった。セミナーでは、やはりニッシンが人を集めていた。

 このように明るい雰囲気の中で、ちょっと気の毒だったのが、KPIと市川ソフトのブースだ。KPIはオールドレンズ愛好家が泣いて喜ぶようなモノまで展示していた。もちろん、このブースをはじめから意識してきた人は良かったのだが、ちょっと通り道から気がつかれない感じであった。どうもなぁ。。こちらのように、ユーコリン見たさに行ったのなら別だったが。市川ソフトもちょっと奥のどん詰まりの場所だった。ここでは、セミナーで集客したり、セコニックと提携したり、あるいはスペースジングとの協力などしており、来る人は来たのだが、通常はやはり人が少なかった。どうせなら、市川社長が説明するシルキーピクス講座でもやれば、場所に関係なく人が来たと思うのだが、どうだろうか。少なくても自分だったら行く。なお、市川社長とこちらは同年代である。同じ年でこれだけ差がつくのもどうかと思うか、仕方ない。あと、仲村トオルさんとも同年代である。同じ年でこれだけ差がつくのも・・まぁこれも仕方ないか。。

 いずれにしても・・やはり写真用品企業の強さとパワーが目立ったCP+2017、なのだ。

 しかし・・本当に凄いパワーを感じたCP+だったよなぁ。ちなみに、最終日のあとは本欄でも度々登場してもらった山田台紙の社長の酒席に同席させていただいたのだが、写真用品に対する激烈な議論を展開しすぎて翌日全く記憶がなかった。集中しすぎると、人間の脳機能は記憶を消去する方向に動くものなのか。

 なお、今回の写真画像はあくまでイメージです。大人の事情があって無難なものを採用したのではございませんので。。念の為に・・。